20171212

豪華家具調テレビの名前



応接間のテレビは、
漢字二文字でなくてはならない。

ほぼ全家庭のテレビが豪華家具調。
木目が浮き出でる暖炉のようなドッシリとした家具に、
ほぼ19インチのテレビが埋め込まれた。
しっかりと足が付いた自立タイプ。
ブラウン管は全体の30%〜40%、
ブラウン管よこにはタテ列にダイヤル式のチャンネル、
場合の寄ってはUHFの微調整ダイヤル。
スイッチボリューム、
そして不調な画面を調整する、
垂直同期・水平同期。のボリュームが必須項目。
その他、ほとんどが意味もなくスピーカ部分に割かれる。

超高性能、超豪華、超高感度、長寿命、電子制御
これがあの時代のテレビのキーワードだ。

ゼネラル社
「金剛」。
というテレビのサブタイトルは、
「純金チャンネル」。
悪い予感がするが、そう。・・・・・・・・・・・・・電波の通り道(108カッ所の接続面)を
永久不変の純金でおおい、
チューナーの接触不良をなくしているらしい。
さぞいまでも永久不変にがばっていることでしょう。

ちなみにワンランクしたのテレビが、
「金閣」。
とんだ「金」つながり。
上位の「金剛」より「金閣」のほうが、
ゴージャスなような気はするが・・・・。
とにかく豪華絢爛なのだ。

他にも各社が出している一部の
漢字二文字シリーズをここに記録しておこう。

まず、
東芝・電子連動でれび「王座」1966/69,800円。
東芝・立体感ビジョンユニカラーテレビ「名門」1969/175,000円
ナショナル・人工頭脳テレビ「嵯峨」光厳シリーズ1969/74,500円
三菱カラーテレビ「高雄」1970/197,000円
ゼネラルテレビ「金剛」1966/72,000円、姉妹品の「金閣」。
ゼネラルカラーテレビ「王朝」1967/185,000円

まさにテレビは電化の王様。
モノクロテレビからカラーテレビが混在する時代。
キッチンの冷蔵庫の上のテレビはモノクロで、
応接間のテレビは豪華家具調カラーテレビという家庭も
多かったのではないか。
当時の大学初任給が3万円前後。
まさにこれは「高雄〜」。


ちなみに彦崎駅前・若林電気店は「東芝」の代理店なので、
「金剛」は買えない。 

0030
2009-12-08 18:37

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テレビが197,000円!
給料6ヶ月分。なんとおそろしいじだい。
45年後の2017年には4Kとかいう高解像度のテレビがでてますよ。
しかも薄くて、安い。
東芝はシロモノから撤退。
「人口頭脳」というワードが現在では「AI」。
人の仕事まで脅かしてますよ。
2017/1212/18:11

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